子供とピアノのあれこれ(子供のためにピアノを買う)

いよいよ子供のためにピアノを購入しようと思ったときに何を基準にするべきか迷うところだと思います。
将来的に、子供とピアノのあり方をどうしたいのかで、選び方は異なってきます。ですが、結局のところ基本的に生音が出る、グランドピアノやアップライトピアノが良いです。
ですが、ご家庭の立地条件で色々と制約があり、生音の出るピアノが置けないという方も大勢いるかと思います。特に日本では、人口密度が高いなど、国柄もあり難しい場合が多いです。そのときの選択肢に出てくるものが電子ピアノになります。

電子ピアノは、技術の飛躍的な向上もあり、生音の出るアコースティックピアノと比べても近いものになってきました。音の質感や、鍵盤を弾いたときの感触は、本当に素晴らしいものになっています。プロのピアニストも、かなり違和感がなくなってきたという表現で評価される方が大勢います。
ですので、昔ほど、敏感に感じることはないかもしれません。なので、なくなく電子ピアノにしたとしても、そこまで落胆する必要はないかと思います。

ただ「違和感がなくなってきた」というだけで、違和感がないというわけではありません。やはり、生音の出るアコースティックピアノと比べれば、越えられない壁というものがあるもの事実です。
矛盾をしてしまいますが、電子ピアノだけでは育むことが出来ない技術というものがどうしてもあるものです。いくら電子ピアノの技術が向上したといえども、こういった事実があることは理解しておく必要があります。
プロのピアニストの中に「電子ピアノだけで成り上がってきた人が居ない」というのも、結果論として電子ピアノの限界を指し示しているのかもしれません。

結局のところ、子供のためにピアノを購入するのであれば、第1選択肢としてアコースティックピアノで生音が出る物を選ぶということです。あくまで電子ピアノは代替品であるということを理解しておきましょう。
もし、電子ピアノしか無理な状況であれば、レッスンの回数を増やすなどして生音に触れる機会を何とか増やす努力するべきだと思います。
心から、子供にプロとして頑張ってほしいと思うのであれば、アコースティックピアノが置けるような環境へ移り住むことも選択肢に入れるべきかもしれません。
ただ、これはあくまで今現在の話であって、将来的に画期的な電子ピアノが開発されるかもしれません。なので、購入する際には、今一度、電子ピアノの現状を調べることをお勧めします。

ともあれ、電子ピアノの位置づけは、あくまでピアノではないということを親として購入する際には頭に入れておかないといけないです。

子供とピアノのあれこれ(子供がピアノを好きになるために)

せっかく子供のために新品ピアノなり中古ピアノを購入したのに、当の子供本人が飽きてしまいピアノから離れてしまったということもよくある話です。結果、せっかく購入したピアノをピアノ査定に出さないといけないという事態にもなりかねません。
今回は、ピアノに対して子供が興味を持ち付けるようなにするにはどうしたらいいのか?ということについて記事にしていきたいと思います。

正直な話としましては、分からないというところが本音なところです。分からないというのは、他に興味が移ってしまう場合もありますし、本当に単純に飽きてしまったというのもあります。
ただ、ピアノは楽しいものと思わせ続けることは可能かなと私は考えて居ます。現に、私は幼児期からサッカーをやっていますが、大人になってもその楽しさを忘れたことはありません。
ですので、上手い具合に親が子供にピアノは楽しいものだと思わせておけば、後は子供次第になってきます。もしプロフェッショナルとしてピアノで生計を立てていくのであれば、ある程度の厳しさは必要かもしれませんが、幼児期の時点では、まだまだ不要だと思います。重ね重ねになってしまいますが、子供のときにはピアノの楽しさ、音楽の楽しさを中心に伝えていくことがよいと思います。

そこで大事なことは二つです。
1つは、素人で何も知らない親という状況だった場合は、親もピアノに対して興味を持つということです。元々、ピアノに興味をお持ちの方であれば、そのままでオッケーだと思います。
親がピアノに興味を持つということは、顕著に子供に伝わります。子供は一緒に楽しむことが非常に大事なことなので、親も興味を持ち、ピアノを弾けば楽しいという雰囲気を、家の中で作っていけば、自然と子供という生き物はピアノに向かっていくものです。

もう1つは、恐らくピアノのレッスンにも行かすことになると思います。このレッスンの先生との相性です。ピアノの世界というのは、結構特殊で、一人の先生にずっと教えてもらうということも有り得る世界です。
ですので、相性が悪いと、それがピアノ嫌いに繋がってしまう可能性があります。間違ってはいけないのは、先生と子供の相性です。先生と親の相性ではないので注意しておきましょう。
親から見たら悪い先生と写るかもしれませんが、子供から見たら凄く良い先生ということも有り得るのです。兎にも角にも、子供を中心に考えることが重要だと思います。

他にも色々と子供がピアノに対して興味を持ち付ける方法は沢山あるかと思います。色々と工夫をして子供をピアノで刺激していければ、よいかと思います。

子供とピアノのあれこれ(音楽教室を選ぶ)

子供の成長を見るのは親としては至高の時間だと思います。かつ、子供が楽しそうにしていると、さらに幸せ度が増すこと言うまでもありません。
もし、ピアノをやっているときに、こういったことを感じることが出来たのであれば、迷わずにピアノを購入してあげようかなと思うのも、また親がよくする行動なのかもしれません。
このような状況が色々なところで起こるからこそ、子供のためにピアノを買いたいと思う親御さんが多いのかもしれません。私も、そんな大勢多数の中の一人です。
人それぞれだとは思いますが、よく耳にするのが、幼児期にピアノレッスンに連れて行き、子供の様子を見ながら続けるのか、辞めるのかを判断するようです。
様子を見ると言うのは、センスうんぬんではなく、子供が音楽を楽しそうにやっているか?どうかです。当然、楽しそうにしていれば続行するという選択になるわけです。
そして、心底、楽しそうにしているのであれば、新品のちょっとしたピアノを購入してあげようと思うのは自然な流れなので、ピアノ選びに悩んだときには、こういった動機でも全く問題ないと思います。

こういったことがあるからこそ、ピアノレッスンに行かせる場合には、その内容を理解してから選ぶようにしたいところです。
あまりにも変なところへレッスンに行かせてしまうと、音楽の楽しさはもちろんのこと、最悪の場合は、そのピアノの技術すら向上することが出来ない場合もあります。

ピアノレッスンには個人レッスンとグループレッスンと大きく分けることが出来ます。注意したい点は多くあるのですが、ここではかいつまんで説明をしていきます。
個人レッスンの場合は、子供のペースに合わせたレッスンが出来るので、慌てずにゆっくりと音楽の楽しさを学ぶことが出来ます。反面、レッスンの先生の力量が全てになるのと、子供との相性が悪かった場合は逆効果になることも考えられます。
グループの場合は、みんなで音楽をするという楽しさを身体全体で感じることができます。反面、競い合っているわけではないのですが「差」というものがどうしても出てしまうのも事実です。
特に幼児期で、1年単位で括ったとき、4月産まれの子と早生まれで3月産まれの子とは大きな差があるのは致し方がありません。この「差」でつまらないと思ってしまう可能師も捨てきれません。
余談ですが、最近では、さらに細分化しているところもあるようなので、こういったレッスンを選択するのも1つだと思います。

ともあれ、幼児期のピアノというものは、技術うんぬんより、音楽の楽しさを学ぶというところに重点を置いたレッスンが多い傾向にあります。

子供とピアノのあれこれ(始める年齢について)

新品のピアノなり、中古のピアノなり購入しようと思ったときというのは、子供にピアノを習わせたいと思ったことがきっかけという方が大勢います。
そういった方々が、どんなピアノを購入するのかは、その住んでいる環境や、その他の色々な条件で決まってきます。従って、本ブログでは、その子供のためのピアノということに着目して記事にしていきたいと思います。

今回のテーマは、子供にピアノを習わせるとき始める年齢というのは何歳からなのか?と、言うことについてです。
結論から言ってしまえば、早ければ早い方が良いということです。ただ、0歳児や1歳児がピアノを弾けるか?と問われると中々難しいですが、聴くことは出来ます。
人間の聴力というものは非常に素晴らしい機能を持っており、よくお腹の中に居るときから声が聴こえていると言われています。
従って、幼児期とピアノの関係はピアノの音に慣れることや音と感じること、音楽を感じることが主体になってきます。
従って、幼児期のピアノ教室へレッスンへ行くと、とにかく親子でピアノの音で音楽を楽しむと言うことが中心になるわけです。

ピアノとは関係がありませんが、幼児期について少し余談です。
赤ちゃんは、まだまだ言葉を理解することが出来ません。言葉に関しては、徐々に理解していくものなのですが、実は音を感じていることは明確な事実なのです。
従って、音楽というものを感じ取ることが出来るのです。そして、元来、人間の本能として音楽を聴く能力を持っているのです。
いい例は、子守唄です。赤ちゃんは、音楽という概念を知らないにも関わらず、子守唄を聴くと落ち着いて眠りに落ちていくということが多々あります。これがまさに「音楽を感じている」ということに繋がってくるわけです。

ともあれ「子供にピアノを習わしたいのですが何歳から始めればよいのですか?」という問いには私は「早ければ早い方が良い」と、答えます。ですが、誤解をしないで欲しいのは、小学生になってしまったから遅いということはありません。何歳で、始めてもピアノに対する技術は向上していきます。
ただし、注意したいことがあります。それは絶対音感についてです。ピアノには絶対音感は必須条件ではありませんが、将来的に音楽を生業としていくことを目指すのであれば持っていた方が能力です。
これは、幼児期から訓練が必要になるため、こちらは小学校に上がってしまってからでは遅い可能性がありますので注意しておきたいところです。

初心者のピアノ購入は非常に選択肢が広く難しい

ピアノを始めようと思った、ピアノ初心者の方々が一番最初に当たる壁というのが、どんなピアノを購入したらいいのかが分からないということだと思います。
今回からは、この初心者の方がピアノを購入する際に当たって少しでも参考になればと思い注意点を記事にしていきたいと思います。ご一読して頂けると幸いです。

結論から言いますと、正直なところ分かりません。というのは、人それぞれ、初心者の方がどのレベルを目指しているのか違うので、アドバイスをしようと思っても、その方向性によって違ってきてしまうからです。
例えば、将来プロフェッショナルとしてピアノで生計を立てていくという考えであれば、間違いなく新品のグランドピアノです。お金が許せばスタンウェイのグランドピアノの一択です。
遊び程度、趣味程度で楽しむのであれば、電子ピアノで全く問題ありません。逆に、趣味でグランドピアノを購入してもご近所に迷惑を掛けてしまったりと使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。

では、どうすればよいのかということですが、結局のところ、やはりグランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノの特性をまずよく理解することが大事になってきます。
そして、将来的にピアノをどうしていきたいのか?も、将来設計を立てて、その上で結論付けることが一番よい買い物の仕方だと思います。

とりあえず、今現在の日本のピアノ業界では中古ピアノ、中でも中古のアップライトピアノが一番最初に手を出しやすく無難とされています。
ただ、このブログで紹介したように、今現在の社会情勢の影響によって日本円が非常に強いです。従って、海外の有名ブランドのアップライトピアノを新品購入した方がお得になる場合もあるので、天秤にかけてみたいところです。

ともあれ、子供にピアノをやらせたいという考えでピアノの購入を考える親御さんが一番多いと思うので、そういった方は、電子ピアノはNGなので、生音がなるピアノの方が断然よいです。
従って、住んでいる家の状況によって可能であればグランドピアノ、無理そうであればアップライトピアノを選択するとよいと思います。それでも、ピアノを置ける場所が無いのであれば、電子ピアノという選択肢になります。
しかし、今の電子ピアノの性能も非常に上がっているので、昔ほど完全なNGではありません。まだまだ生音が優先される状況ではありますが、電子ピアノしかダメな状況であっても、そこまで落胆する必要はないと考えます。

結論は出ずじまいですが、まずは自分自身がどのような状況でピアノを購入するのかをしっかり考えることが、まず第一歩になります。

ピアノの生産に変化。ピアノ業界が抱えるジレンマ。

今、ピアノ業界は大きなジレンマがあります。それは、ピアノ生産についてです。

今の日本の経済状況を始め世界各地では非常に厳しい経済状況が続いています。そんな荒波の中、ピアノ業界も非常に厳しい状況になっています。従って、いくらピアノを生産しても高いと全く売れないということになってしまっているのです。
そこで、現状の日本メーカーでは、生産拠点を中国においているのです。これは時代の流れともいえる光景なので指して珍しいことではありません。
今、日本で有名なメーカーでさえ、この状況になっているところです。今現在、私の知る限りではピアノパーツを中国で生産し、組み立てを日本で行い、そして「日本製だよ」と言って売っているのです。
これについては賛否両論あります。私自身も何かしら意見を発したい気持ちはありますが、ここでは、ピアノ業界も批判は覚悟の上というジレンマに陥っているのです。

中国で作ったパーツの性能が悪いというわけではありません。むしろ、組み立て時にしっかりとチェックをしているので、いうほど性能の心配はないのです。
大きく問題視されているのは、生産が中国で合理的に行われてしまう影響で、ピアノ自体の個性がなくなってきているということなのです。
良くも悪くも、ピアノというものはプロの職人が多くの時間をかけて完成させるため、職人の味というものが音に出てくるのです。そして、その音を聞き分けることが出来るユーザーがメーカーで判断するだけではなく作った職人の名前でも判断することも多々あります。
この「音の個性」がないため、音を聞き分けることが出来ないピアニストという音楽家が出てきているのです。これが良いのか悪いのかははっきりとは分かりませんが、個性と言う差がつきにくくなってしまったという事実はあります。

経済状況のあおりを受けて、利益を上げるために合理化した結果が最近では顕著に出始めていると警笛を鳴らしている専門家もいるほどです。
中には、スタンウェイのように完全に自国で特徴のある音を出す職人さんが多く存在します。もちろん、日本にも存在します。
こういった方々のピアノというものは、やはりどうしてもお値段的には高くなってしまいますが、合理化された特徴のない音を出すピアノとはまた違った楽しみがあると思います。

今のこのピアノ業界に対する賛否両論があるため、どちらという答えは無いかと思いますが、もし特徴のある音を出すピアノが欲しいと思った場合には、ピアノ販売業者さんとしっかりとコミュニケーションを取って
選んでいけば、職人さんが手塩にかけたピアノに出会うことができ、幸せなピアノライフを送ることができるかもしれません。

中古ピアノ購入時は調整の内容で性能差が出る

前回の記事では、ピアノに対する技術の向上のため中古ピアノの性能差というのが大きくなってしまったという旨の記事を書きました。
今回は、それにプラスアルファで、中古ピアノの販売業者によっても中古ピアノの性能というものが大きく左右されるということについて、記載していきたいと思います。中古ピアノを購入するにあたって、何かの指針になれば幸いです。

このブログで何度も出てきているかと思いますが、調律と調整をするか?しないか?で、今後の中古ピアノの寿命や音色が大きく左右されるということです。
要は、中古ピアノ販売業者さんが抱える調律師さんや、調整師さんの腕によって左右されてしまうことがあるということです。
こればかりは、いくら良心的なお店で信頼に当たる販売をしていても、やはりあまり良いピアノを販売しているとはいえなくなってしまうのです。
ただ、販売中(展示中)の中古ピアノがあれば、是非、調律してあるか?や調整してあるか?を必ずチェックするようにしたいところです。それだけでも、ずいぶんと中古ピアノでは差が出るものです。

さらには、もし購入する際に、調律のし直しや、オーバーホール、出荷調整、納入調整をするか?無料なのか?有料だといくらなのか?をきっちりと確認しましょう。
基本的なことですが、これをするのとしないのとで中古ピアノに与える影響というものが非常に大きいのです。
正直、中古ピアノの場合は、上記の作業は利益を大きく損なわれてしまうため、あまりやりたがらないのが実情です。なので、あまり良いとは言えない業者ですと、上手い具合に誤魔化している場合が多いのです。
そして、素人相手を中心に中古ピアノを販売していくというスタンスに自然となっていくので、初めてピアノを購入する方で、中古を考えているのであれば、警戒心を持って商談することを強くお勧めします。

ともあれ、簡単に言ってしまえば、販売中・展示中の中古ピアノに対して日頃からメンテナンスをしているのか?が性能差を大きくするのです。
新品ピアノの場合は、調律等である程度はごまかしがきくので、ある意味ではないがしろにされがちではありますが、中古ピアノの場合は、響板の痛みを始め顕著に表れるのが事実です。
購入する際には、高い買い物で絶対に失敗しないように上記のことを事細かくチェックするようにしましょう。この内容は、ピアノメーカー問わず、共通の意識で問題ないです。
あのスタンウェイですら、誤魔化されている中古ピアノを掴んでしまった場合の寿命の早さや、音質は非常に厳しいものがあります。

顕著に表れる中古ピアノの性能差

今のピアノ業界というものは、日々、ピアノに対しての技術というものが向上しており非常に喜ばしいと感じている次第です。ですが、その向上により実はちょっとした問題点も出てきているのです。

このブログで、ピアノ査定を出すときにちょっとした生活キズであれば査定に響くことはないと記載させていただきました。これは、修復技術が向上しており直ぐに治すことができるレベルだからです。
これが何を意味するかと言いますと、見た目が非常に素晴らしいものになるということです。なので、中古ピアノでも、見た目が非常にキレイなため新品ピアノと区別がつかないほどなのです。
従って、あまり言いたくはありませんが、この見た目を利用した悪徳業者も出てきてしまっているのも事実なのです。ひどいところですと、中古ピアノを新品ピアノと謳っている業者も居ると聞いたことがあります。
これが、問題点の1つです。

ですが、普通の業者さんでも色々と問題があります。
先にも書きましたが見た目がキレイなため、中古ピアノですと音質が勝負になってきます。もちろん、メンテナンスの技術が向上しているので、音質自体も素晴らしい中古ピアノも存在しますが、この差が歴然と現れてしまう場合があるということです。
要は、見た目だけでは判断が出来ないというのは以前からもありましたが、以前より外れを引いたときの限度というものが大きくなっているのです。
例えば、キレイで音質もよいと思って買ったピアノが、短期間のうちにみるみる内に劣化してしまうということが有り得るのです。
ピアノの寿命は響板で決まりますが、この響板を最大限まで、ギリギリまで使用できる技術が今のピアノ業界なので、このギリギリなのかというところが判断しにくいのです。
こればかりは、いくら良心的な業者さんでも見極めが難しいので、アドバイスとしては使用年数で判断するしかなくなってきています。

このように、ピアノに対するメンテナンス技術や修復技術が向上してきたおかげで、このような問題点が出てきてしまっているという、ある意味でのジレンマというのが出ています。
もし、中古ピアノを購入を考えて居る方が見えましたら、この辺りを充分に注意して購入して頂ければなと思っています。
ともあれ、もし上記のようなことが起きた場合、どのような対処をするのか等をピアノ販売店の方と保証に関しても含めて色々と質問をぶつけてみるのもいいかもしれません。
副産物として、親身になって相談に乗ってくれるピアノ販売店であれば、信頼に値することも判断できるかと思います。

マスクピアノも防音対策に効果的

今回の防音対策の紹介はマスクピアノと呼ばれるピアノです。

ピアノの屋根の部分を開け閉めして防音を図るという方法のため、ピアノの音に与える影響と言うものは他の従来の防音対策と違い少ないです。
例えば、アップライトピアノの従来の防音対策と言えば、真ん中のペダルを踏んでマフラー装置を作動させてみたり、ヘッドホーンを使用するようなサイレント系の防音対策を施したりと比べると断然、音の質は良いです。
単純に、音の大きい、小さいをコントロールするものなので、こういったメリットを生むことが出来るわけです。
実物のマスクピアノをご覧になってもらえれば直ぐに分かると思うのですが、非常に密閉された状態になります。従って、閉めた状態でピアノの演奏を行いますと、音の小ささというものが体感できるかと思います。
また、前回の記事で紹介したピアノ架台やリフォームと比べれば、断然、安価に抑えれると思います。私の知識内では、音の質をそこまで損なわずに消音効果を発揮するものであれば、一番安価な方法だと思っています。
ともあれ、かなりの防音効果が見込めるのにも関わらず、このパネルと全開にすれば、通常のグランドピアノの音と変わりない音質が楽しめるのが最大のメリットかもしれません。

ただし、注意しないといけない点があります。実は、河合楽器さんが扱うピアノしか、この防音対策をすることが出来ません。というのも、実は河合楽器さんの特許のものだからです。
さらに、中古ピアノでは取り付け不可能というのも大きなデメリットの1つかもしれません。ですので、この防音対策を行うことが出来るピアノが限られてしまいます。
現状の場合ですと、ピアノの機種としては、カワイ、ディアパソンの2種で、かつ新品ピアノに対してのオプションということになります。
ただこの制限は、時代の流れと共に変わってくるかと思います。ですので、もし、この防音対策を施したいと考えているのであれば、その都度その都度でピアノ業者さんに確認するとよいかと思います。

なので、もし、これからマンションなどでグランドピアノを演奏したいけど、防音対策にそこまでお金が掛けれない。かつ、中古ピアノではなく新品ピアノでメーカーは拘らないという方であれば強くお勧めできるものだと思います。
自分自身で、記事を執筆していて「かなり限定される」とは思っていますが、それでも紹介をしたくなるほどのメリットがあるということが伝わってくれれば、私としては幸いです。

防音対策の妙案。ピアノ架台が非常にお勧め!

ピアノには防音対策を行うアイテムが多数存在します。当然ですが、グランドピアノにはグランドピアノの防音対策アイテム、アップライトピアノにはアップピアノライトの防音対策アイテムも存在します。
前回の記事のようなリフォームによって行う防音対策もありますが、これだと非常に大きな作業になるのと、金額もそれなりのものになってしまうので、直ぐに取り掛かるということが出来ないデメリットも抱えています。

今回は、安価で効果的な防音対策を紹介したいと思います。記事の件名にも名前が出ていますが、ピアノ架台と呼ばれるものです。
ピアノ架台とは、読んで字のごとく、ピアノの架台のことです。従って、マンションやアパート、一軒家でも二階に設置してあるようなピアノには大きな効果を発揮してくれます。
要は、下の階への防音効果は極めて大きいという特徴を持っています。元来、ピアノという楽器は、個体振動音という音をどうやって防ぐか?がポイントになってくるのです。
この大きなポイントである、個体振動音を防ぐのに適しているのがピアノ架台なのです。
ピアノ架台は、個体振動音を防いで下の階への防音効果が高いというのが大きなメリットの1つですが、他にもメリットがあります。
それが、ピアノの演奏時に一番大事な「音」を損なうことがないということです。ピアノ自体に防音対策を施すというわけではないので、そのままピアノを弾けるということになります。これは他にはない大きなメリットの1つだと私は感じています。

さらに、上記のような防音対策のためのリフォームをしたく、お金も準備出来るとういう状態でもリフォームが出来ないような、賃貸マンション、賃貸アパートのような場所に住んでいた場合にも、大きな威力を発揮してくれると思います。
床を二重構造にするというのは、意外に大変な作業のため、ピアノ架台のようなお手軽に出来るものは他にないと思います。ですので、このようなお悩みがあれば一考して頂けると幸いです。

ただ、デメリットもあるのも事実です。架台と言われるぐらいなので下への防音対策はいいのですが、これ以外の防音は効果が薄いということです。
また、通常の防音対策アイテムよりかは、やはり値段は高くなってしまいます。ピアノ架台はオーダーメイドで制作する業者さんが多いので、数十万し、さらには運搬もしないといけません。
そして、納品も決して早いとは言えないので、もし購入をするのであれば、長期的なスパンで購入というスタンスで居るといいかもしれません。