中古のヨーロッパ製ピアノを探すのは一苦労

ヨーロッパ製のピアノを日本国内にて中古で探すということは、意外に難しいという現状があります。従って、もしこういったピアノをお求めの方は、それなりの頑張りと覚悟が必要となってくるので注意が必要です。

最近の日本でのピアノ販売の動きは、あくまで大まかな数字ですが、日本国内の年間販売台数は30000台前後と言われています。それに対して、ヨーロッパ製のピアノは500台を超えるほどです。
この数字を見るだけで中古ピアノを探すのが難しいというのを感じ取っていただけるかと思います。

さらには、ヨーロッパ製のピアノというものは、メーカーごとの特徴が非常に顕著に出るものなので、一部のマニアにとっては魅力的な商品がいくつもあるのです。
どこの世界でもコレクターは存在し、そういったコレクターの方々がヨーロッパ製の中古ピアノを常に探しているという現状もあるわけです。

もし、そこまで拘りが無いのであれば、以前に紹介したユーロ安を狙って新品のアップライトピアノ等を購入するというのも1つの手だと思います。
下手をすると中古のヨーロッパ製ピアノとあまり値段が変わらないで購入することが出来る可能性があります。あまりに中古ピアノで目的の物が見つからなかった場合、こういった方向転換も1つの手です。

絶妙なバランスがあってこそのスタンウェイ

ピアノという楽器は、魅力的な音を出すために各パーツのバランスが非常に大事な要素となっていることでも有名です。ゆえに、日々のメンテナンスの重要性が大きいのも致し方ないのです。

これは、大量生産されるピアノでも同じことが言えます。いくら同じ工程を踏んでも、組み立てるためのパーツが全く同じということがないので、音として変化が表れてきます。
だからこそ、自分自身の好みに合ったピアノを探すのが大変であるでのすが、反面、こういった音の違いを感じる楽しみでもあるわけです。

さて、スタンウェイに目を向けてみると、当然同じことが言えます。しかも、完全な手作りのため、こういったバランスは非常に重要なのです。
購入者が納得するような音を出すため、幾度も試行錯誤を行い作り上げていくわけなので当たり前のことです。

なので、部品交換をしないといけないぐらいの年数が経過したときには、ただの部品交換にならないというデリケートさがあるのもスタンウェイの特徴です。
少し弄っただけで音質が変わるため、メンテナンスには最新の注意を払う必要があります。魅力的な音を出し続けるという大変さが、こういった面から伺えると共に、スタンウェイが素晴らしい音を提供してくれる所以も、ここにあるのだと思います。

ともあれ、絶妙なバランスがあってこそのスタンウェイの音というのは素晴らしいものです。

アンティークとしての魅力もあるスタンウェイ

先回の記事では、ピアノの寿命について記載しましたが、あくまで楽器としての寿命についてでした。今回、ここで紹介する内容は、スタンウェイはアンティークとしても評価が高いということです。
スタンウェイのピアノが値崩れしにくいというのは、こういったアンティークとしての人生も歩んでいける場合があるからです。

全部が全部のピアノがアンティークとして生き残っていける訳ではありませんが、どのジャンルにもコレクターと呼ばれる方々は世界中に見えるのもで、そういった方々の目に留まれば高額取引も夢ではありません。
非常に稀なので、あまり期待はしないで欲しいのですが、購入したときよりも高額で取引をされるという場合もあるそうです。

ピアノの特性上、バイオリンのように年期が入れば入るほど高くなるわけではないので、上記のような場合は少ないとは言え、スタンウェイだからこその第二の人生が歩めるわけです。

スタンウェイを長年使い続けて、愛着のあるピアノがコレクターの手によって手厚く展示されると思えば本当に嬉しいことだと思います。
こういったアンティークの世界に行くことでお金以上の安心感も、ある意味ではあるのかもしれません。こういったところにもスタンウェイというピアノの魅力が詰まっているのかもしれません。

いくらスタンウェイでも寿命と言う限界がある

スタンウェイの品質の高さは誰もが認めるところではありますが、やはり、どれだけ丁寧にメンテナンスをしても品質を維持できる限界というものがあります。
ただし、他の大量生産されているようなピアノと比べれば断然、寿命が長いのは、さすがスタンウェイというところでもあります。

さて、そのスタンウェイのピアノの楽器としての寿命はどれくらいのものなのか?ということが気になるかと思います。
メンテナンスの度合いにもよりますが、大体が人間と同じぐらいと言われています。
非常に曖昧な答えになってしまいますが、下記にも書きますが、本当に使う人の価値観や状況で全く変わってくるので一概には言えません。ただ、一般的には人間と同じぐらいと言われているということです。

さて、ピアノも年を重ねれば重ねるほど、あちこちに不具合が出るのも事実なので、それをどこまで修復するのか?でも寿命は大きく変わってきます。
スタンウェイというピアノは非常にデリケートな楽器で、全ての部品のバランスがあってこその音質なので、自身の好みの音質を維持するためには、それは本当に大変な労力と資金力が必要となります。
調律で維持できるぐらいであれば、問題はないのですが響板まで変えないといけないとなった場合は、大きく音質のバランスが変化します。これは致し方ないもので、これを「寿命」とするかでまた大きく変わってくるわけです。

値崩れしにくいスタンウェイの査定額

世界的に人気を博しているピアノ界のトップブランドのスタンウェイというピアノはやっぱり凄いと感じることが出来ることがあります。

簡単に言ってしまえば、値崩れがしにくいということです。どのピアノでも寿命というものがあり、数十年が経過してしまうと、いくら部品交換やメンテナンスをしっかりしても音の質は変わってしまうのです。
そうなるとどうしても、ピアノ査定に出した時には、値が下がってしまうのが世の常というものです。スタンウェイも例外ではありませんが、他のピアノと比べると断然、値崩れしにくいのです。

理由は簡単で、先回の記事にも書きましたが、中古でもいいからスタンウェイのピアノが欲しいと思っている方が大勢いるのです。
世界規模の話なので、やはり取り合いになり、そうなると自然と中古でも市場価格が高くなるわけです。ただでさえ大量生産が出来ないピアノだけあって、少々傷んでいても高額で取引される理由はこういったところにもあります。

従って、もしスタンウェイのピアノの購入を中古で考えている方が見えるのであれば、思い切って新品で購入する選択肢もあっていいのかもしれません。
中古ピアノとして売りに出すときの状況にもよるので絶対はないですが、恐らく、まだまだスタンウェイの人気は続くのは確かな事実です。

世界のトップブランド「スタンウェイ」のライバル

ピアノのトップブランドと言えば「スタンウェイ」だと思います。今回から、このスタンウェイについての色々な情報を記事にしていきたいと思います。

スタンウェイには有名な言葉があります。それは「スタンウェイのライバルはスタンウェイ」という言葉です。あまりピンと来ない言葉だと思いますが、今の中古ピアノの市場を見ると理解できるのです。

スタンウェイがピアノ界のトップブランドということは誰もが認める事実で、そのブランド力があるということは比例して値段が高くなるというのは常です。
従って、新品のピアノとして購入できる裕福層の方々に関しては特に問題はないのですが、裕福とは言えない家庭がスタンウェイに手を出そうとすると、やはり中古品になるのも事実です。
そして、中古品を求める人が世界に大勢いるのです。従って、スタンウェイとしては、この中古品をターゲットにしている客層は非常に悩ましい存在になっているわけです。

新品を買ってくれないと利益が上がらないのに、中古品として購入されてしまう状況が「スタンウェイのライバルはスタンウェイ」という言葉になっているわけです。

ともあれ、それほどの人気があるのは、さすがスタンウェイと言わざる得ない人気ぶりがここからも感じ取れることだと思います。

注目の「ボストンピアノ」はスタンウェイとの関わりが強い

最近、注目されつつグランドピアノのメーカーがあります。それは「ボストンピアノ」です。
ボストンと言うぐらいなので、外国製と思うかもしれませんが、純然たる日本製です。全て、日本で製造を行っているので、やはり、技術の国「日本」ということで非常に品質は高いです。

お気づきかもしれませんが、正直、カワイやヤマハで大量生産しているピアノよりも値段が少々高めになってしまいます。
冒頭の文にあるように、日本製と言う理由も1つですが、大きな理由としては「スタンウェイ」のピアノがベースとなっている製品のため高くなってしまっているのです。
ただ、その値段相応の音色や品質を実現しているので、ある意味では安く感じることが出来るかもしれません。何よりもスタンウェイの名前が出るぐらいのピアノなので高級感は確かにあるのです。

このボストンピアノの位置づけは、スタンウェイの量産型グランドピアノというのが妥当なところだと思います。
品質や色々な部分で、値段相応と言えますが、それと比例してメリットが大きくなるのが、不要となったときのピアノ買取時の価格です。
くどいですが、品質がしっかりして人気が出始めている製品のため、値崩れがしにくいメーカーと言ってもいいかと思います。

最高級のスタンウェイを少し感じることが出来るかもしれないグランドピアノなので、購入のさいの選択肢に入れてよいメーカーだと私は考えています。

注目の「ボストンピアノ」はスタンウェイとの関わりが強い

アップライトピアノの現状を知る

今まで、国産ピアノについて色々なメリットについて記載してきました。ですが、今回は、今のアップライトピアノに関する現状を知って欲しいと思い、本記事の内容になります。

今、物作りに関して時代の流れとも言うべきことなのかもしれませんが、中国のような単価の安い国で物を作るという傾向になっています。
この辺りは、時代の背景によって大きく左右されますが、アップライトピアノの世界もそういった流れと言わざる得ない状況下にあるということを理解しておきたいところです。
ただ注意して欲しいのは、だからといって品質が悪いわけではありません。多くは組み立てを中国等の国外で作業を行い、仕上げは日本で行うという工程のため、品質はよいと言えます。

ただ、上記のような場合は「日本産」と言えることが出来るので注意が必要と言うことです。アップライトピアノを購入する際に「オールジャパン」を信じて「日本産」を購入しようと思っている方には注意して欲しいところなのです。
従って、上記のように、組み立てを始めとし、何かなら何まで日本産ということを拘るのであれば、購入先で、確認するとよいかと思います。

これが、今のアップライトピアノの現状と言ってもいいかと思います。くどいですが、これは全部が全部のアップライトピアノに当てはまるわけではないのでご了承ください。

メーカーのトップでピアノを選ぶのもまた一興

規模は違えど、色々なメーカーがピアノには存在します。その数多にわたる中から自分自身の好みのピアノを選ぶのもまた一興と言うものです。

さて、今回はそのピアノの製作に大きく影響を与えると言っても過言ではないメーカーのトップについてお話をしたいと思います。
トップというとイメージが沸きにくいかもしれませんが、簡単に言ってしまえば、そのメーカーの社長さんです。

どのメーカーのピアノを購入するのか?と迷った時にこのトップの実力というものを判断の1つ要素にしても問題ないと言ってもいいと思います。
ピアノのメーカーというのは割と特殊な世界で、このトップがどれほどまでピアノに対して知識を有しているか?でその性能に差が出てしまうということもあるのです。
例えば、先日、紹介した「ディアパソン」は好例だと思います。トップの大橋氏だからこそ、今のディアパソンがあると言っても過言ではないからです。

なので、そのトップが利益重視で少々、質が悪くとも大量生産をしピアノという敷居を低くして業界全体を元気にしようとしている方なのか等、逆に一球入魂のように1台に対して全身全霊をかけるのか?
と、どちらもメリット・デメリットのある考え方なので、どちらとは言えませんが、このトップのピアノに対する思いが特徴に出やすい世界のため、こういった選び方もあると紹介したいと思った次第です。

円が強い今の時期。本場ヨーロッパピアノを選択肢に。

今現在の日本経済というものは不景気と言われています。私もそう思いますが、不景気の1つの理由に「円が強すぎる」というのもあるかと思います。

さて、冒頭で何故、このような話をしたのかと言いますと、ピアノの購入、特にアップライトピアノの購入を検討している方に1つ提案があります。
円が強い今だからこそユーロ圏のアップライトピアノも視野に入れてみてはどうでしょうか?強くお勧めしたいのはチェコのペトロフピアノです。

色々と理由はあるのですが、正直、やはりユーロ圏のピアノは高いのが正直なところです。もちろんスタンウェイのような最高級ピアノは、いくら円が強くても手が出せない代物ではあります。
ですが、比較的に一般向けである「ペトロフピアノ」であれば、今の国産のアップライトピアノと比べてもさほど値段が変わらないわけです。

特に木目調のアップライトピアノは非常におすすめです。一概には言えませんが「90万~140万」という割と安価に手に入れることができます。
性能もやはりヨーロッパと言うべき音の良さもあります。音質もさることながら、インテリアとしてのレベルの高さは言うまでもありません。

ともあれ、本場ヨーロッパのピアノのため、名の通ったメーカーであれば外れはないと思います。