NAS、大好きです。アメリカではヒップホップの大御所として超有名なんですけど、なんせトラックが良い。特にピアノの音をサンプリングしてる曲が、どれもこれもセンス抜群で好きですね。音質?音階?とにかく使い方がいつも最高なんですよね。
もうこの世にはピアノの良いフレーズは出尽くした感があるので、これからの人はそれらをセンス良く配列させて組み直す作業が作曲活動の軸になっていきますね。やっぱりピアノは査定に出してしまって、代わりに名演と言われるレコードを片っ端から買いまくってサンプリングをする。テクニックよりも感性が大事な時代です。
どうせ家で鍵盤を目の前にしても、手癖でなんとなくいつもの感じに弾いてしまうのがオチだし、でっかくてジャマなので、むしろどんどん良いフレーズを聴いて、それを使って面白い事をした方が良さそうです。自分では思いもよらない、そして絶対に弾けないような音階がお手軽に手に入る訳ですし。
超絶技巧の練習をしている暇があったら、超絶に聴きまくって感性をゴシゴシ磨くしかないんです。もともと弾くならギターの方が好きだし、どうもピッチが完全に決まってる鍵盤楽器よりも、自由度の高い弦楽器の方が曖昧な分面白い。重い音もつけ放題ですしね。
スケールアウトもチョーキングとかスライドを駆使すれば、かなりの部分をごまかせてしまえる魅力があるわけで、その点ピアノなんかだと失敗がバリバリ目立っちゃうんですよね。