小型化こそ正義、小型化こそ人々の求めるもの。日本人は物を小型化する事に執着する方が実に多いですね。そして実際小型化した方が圧倒的に便利なんですよね。
ちょっと良いとこのお宅にお邪魔したら、一昔前なら大体大きなピアノがあったりしましたよね。そしてその大半が物を置く棚というか、家具と化してる。まあ家具としても充分成り立つ重厚なルックスと、なんとなくご立派な家庭の自己紹介として機能してはいますよね。
でも実際、実用的かと問われるとちょっと疑問ですよね。グランドピアノを背負ってコンクールに来てる人なんて見たことないし、街中で旧式のアップライトピアノを持ってきて弾き語りしてる人なんかも見たことない。ピアノの引きずり跡がついた廊下なんて論外です。要するに昔から、弾きたい場所には大抵あるのがピアノというヤツなんですよ。
だったらもう家に置いて必要も無いでしょう。省スペースで、本物のタッチに限りなく近い鍵盤があって、ヘッドホンをつければ完全に無音になってくれるモノがかなりの低価格で売られているわけですから。一日でも早く査定して、高価で買い取ってくれる業者さんを見つけることです。
例えば自分が手放した古いピアノが、経営にやや苦しんでる保育施設に安く引き取られ、そこで育った子供たちの思い出や夢、人間形成に良い影響を与え続けるとか、そういったストーリーを想像しただけでも「売ってよかった」と思えますよね。