オーバーホールを強く薦めるピアノの可愛がり方

ピアノに愛着が沸いてくると少しでも長く使いと思うのが常だと思います。そうなってくると必然的に小まめなメンテナンスを行うようになると思いますが、特に私がお勧めしたいのは「オーバーホール」です。

オーバーホールは、その性質上、どうしてもお金が高額になってしまうメンテナンスですが、その値段だけの効果を発揮してくれるメンテナンスだと言えます。
理由は簡単で、弦の張替えをするついでに響板のケアもしてくれるということが大きな理由です。響板のケアは、どうしても大がかり作業となってしまうので、なかなか実施することが出来ません。
ですが、定期的に行うオーバーホールのときに合わせて行うことが出来るため、強くお勧めしたいわけです。

ともあれ、オーバーホールは、このようなケアだけではなく、音質に関してもやはり大きな威力を発揮するので、なんだか音がおかしくなってきたなと思ったら真っ先にすることをお勧めします。
もちろん調律だけでもよいですが、それでは、ピアノの痛みというものを細部まで調べることができません。ピアノに限らずですが、いいものを長く使いたいのであれば、その物の状況を詳しく把握することが重要です。

従って、オーバーホールは響板のケア以外にも、ピアノの状況が分かるための非常に重要な作業となるわけです。