どんな楽器でも相性がいい楽器とそうでない楽器があると思う。そもそも、音楽関係がどうにもダメな人とかは、それと相性が良くないというか、好きでも上達しないので、だんだんとイヤになってくる。それは分る、当時ピアノを習っていた私だが、ハノンはとりあえず一周おわって、また最初から始める。当時ハノンは辛かった。曲はそんなに難しくなくて、ブルクミュラー25とか弾いてましたが、ハノン……これを最初に弾くのだが、どうにもこうにも、最後の和音ができなくて、困った。楽譜と指が追いつかないのです。
この音はこの指という風にまだならなかったのですよ。これはつらい。ヴァイオリンならそうでもないのですが、ピアノだと全音域を使うので、低い音から高い音まで、この「ド」はどこの部分の「ド」??どこだ?ここか?なーんて考えるものだから、遅れる。
そして止まる。
……
あれ?な感じで止まった指先をみて改めて和音をならすのだけども、それがね、なかなか頭でわかっても10本の指が思うように動いてはくれない。そうこうするうちに受験シーズン。音大なんていけるわけもなく、受験しておりました。当然、ピアノが弾く時間もなくなるわけであり、辞める。本当なら相性がよくて、もっと弾きたいと思うなら、電子ピアノを買うとおもうのだが、やっぱり楽器をもう一回やろうとした時には、セレクトの材料にならなかった。
そう、今思えば、相性がよくなかったのである。ピアノ歴3年、ヴァイオリン歴8年です。