楽器の保管

楽器だけではないんでしょうけどモノってなんでもお手入れが必要ですよね。確かに面倒なんですが、するのとしないのとでは大違いです。特に木製の楽器全般って夏と冬では部屋の条件がエライ違う分、結構気を使います。

ギターの場合、1番の大敵は「ネックが反る」事。湿度がありすぎると金具類がサビてくるし、逆に乾燥しすぎるとネックがどんどん反ってしまいます。1ヶ月もあれば、パッと見でも分かるくらい順ぞりか逆ぞりになります。逆ぞりになったらフレットに弦が当たって音がビビるんですぐに分かるし、ピッチがグチャグチャになるんでチューニングがローフレットとハイフレットで全然変わります。ギター等はこの辺がすごくわかりやすい。

一方、ピアノとかは見た目にもあまり出ないし分かりにくいんですが、温度、湿度、直射日光の影響は確実にピアノの音を変えます。やっぱり木製だから全体的に反るんですよね。なんせ木製製品は全て生きてますから。空気の振動が音になるので、木がしなった時のビリビリ音成分が入るとやっぱり変な音になる。ノイズが入ったり、音抜けが極端に悪くなったり。ピッチも合わなくなりますしね。

一度そうなってしまったピアノを完全に元通りにするのは難しいので、しっかりと管理に気をつけて加湿器、除湿機、カーテンを駆使して保管するか、あまり楽器の知識に疎い買取店なんかに、バレないように高額で売ってしまったほうが得策ですね。