電子ピアノの肝となるスピーカーに注目

言うまでも無いかもしれませんが、電子ピアノという楽器はスピーカーの良し悪しで性能が決まると言っても過言ではありません。
過去の電子ピアノの紹介では「タッチ感が大事だ」「鍵盤は88鍵、絶対に必要だ」「ペダルは3本でないといけない」だとか、情報発信をしてきましたが、結局、最後のところでは、この「スピーカー」が悪ければ、前者の良し悪しは関係ないところです。
やはりピアノは楽器という以上、音の質がよくないと、何も始まりません。特に電子ピアノのような立ち位置の楽器の場合は、なおさら重要視するところです。

話が逸れますが、友人がとある大型のテレビを買ったときの話が、なかなか興味深かったので紹介したいと思います。
友人は、兎にも角にも大型で幅が薄いテレビというデザイン重視でテレビを購入しました。その大きさも薄さ満足のいくもので、値段的にも安い部類で購入出来たため、非常に満足していました。
実際にテレビを設置し、鑑賞し始めたときにも画質もキレイだったので、本当に良い買い物をしたと夫婦で喜んでいたそうです。
ですが、徐々に違和感が出てきたのです。「音声が聞き取りにくい」という違和感です。特に映画を観たときにはヒドイらしく、かなりこもったような声質で、ひどい時には本当に聴き取ることが出来ないほどだったようです。
原因は「テレビの薄さ」にあったのです。いくら、画質が良く、デザイン性もよく、薄いからと言って、音質が良い訳ではありません。むしろ、薄さゆえの限界というものが、このテレビにあったのです。
後日、新たに5.1chのスピーカーを設置し、見事、この問題を解消したのですが、やはり「音」というのは大事なのだなと実感したお話でもありました。

電子ピアノに置き換えたとしても、いくら性能がよいもので、スピーカーの質が悪ければ、一気に商品が「悪い」と判断してしまいます。
初心者の方は、最初の方は、その違いがが分かりにくいかもしれませんが、経験を積めば積むほど、その違和感に耐えられなくなるのは目に見えています。
今では、響板の役割を担うような工夫をされている電子ピアノも存在するほどです。音が命の楽器のため、絶対に妥協せずに色々と音質を確かめるようにしましょう。
どうしても、店頭に並んでいる電子ピアノというものは、他の音と混ざったりしてしまい、聞き取りが難しいです。従って、そんなときは店員さんに相談して個室などで試せるか聞いてみましょう。
優良店ですと、本当に親身になって対応してくれるので、是が非でも「よいスピーカーを持った」電子ピアノを購入したいところです。