そもそもピアノとはということで、ピアノに対しての心構えのようなものを今回のテーマにしていきたいと思います。
ピアノに大きく二つに分けての楽しみ方というものがあります。1つは当然のことながら音楽を奏でる楽器として扱うということ。もう1つは、芸術的な意味合いを込めてアンティークとして観て楽しむということです。
「ピアノは一生もの」や「ピアノは一生に一度の買い物」などと言われます。そういった側面を持っているのも確かです。
私事ですが、私の妻もピアノを子供のころからやっており、幼少期にアップライトピアノを購入しています。もう何十年も経過しているというのに、まだまだ現役で頑張っています。
両親が、熱心にメンテナンスをしてきたこともあり、非常に状態がよいため、この先も長く使える状態でもあります。そんなアップライトピアノは、結婚を機に嫁入り道具として今では私たちの住まいに運ばれています。
さらには、定期的に妻が弾いているので、先に書いたような格言は当てはまるのかなとも感じています。また、ピアノの購入理由というのは、こういった形が一番多いのが現状です。
ただ、本ブログでも度々、言わせてもらっていますが、ピアノという楽器は非常に奥深いものを持っています。私の妻は、プロピアニストの道を早々に諦めてしまったため、今のようなピアノの扱いになっています。
人生は何が起こるか分からないので、もしかしたら一生ものと言いつつ諦めずに妻がプロのピアニストを目指していたのであれば、さらに相性のよいピアノを探して、新たに購入していたかもしれません。
なので、正直なところ、その人その人で、ピアノというものは顔を変えます。それが「そもそもピアノとは」という説明になるのかもしれません。
私事の話ばかりで申し訳ないのですが、今では、ピアノに全く興味が無かった父が何と、妻が持ってきたピアノに興味を持ち、今一番、利用している状況です。
なので、利用している人間が変わっているとは言え、確かに一生ものという格言もあながち間違ってはいないとも感じています。
これもまた、人それぞれで、ピアノそのものの人生と言ってもいいのかもしれません。ピアノからしてみれば、妻のために購入したピアノが、まさか私の父が弾くことなんて予想すら出来ないと思います。
ともあれ、一生もののピアノでもあるし、もしかしたら世代交代もあるのも、またピアノというものであります。なので、ピアノを購入する際には、遅かれ早かれ人生を共にする楽器と捉えて購入を考えるのも1つの買い方だと考えます。