ピアノで後悔しないためにピアノを知る(ピアノの見る傾向)

「知識は財産になる」。よく聞く格言だと思います。このピアノに関しても、当然、同じことが言えます。ピアノという楽器に対しての知識の深さが、ピアノ購入やピアノ査定まで幅広く活躍してくれる知識になるかと思います。
そこで、今回からはピアノという楽器についての記事を投稿していきたいと思います。既に知っている方は、復習のスタンスで、知らない方は、勉強というようなイメージで読んでもらえれば幸いです。

さて、早速ですがピアノという楽器とは、どんな楽器なのか?ということが、今回の記事のテーマになります。そのピアノの傾向を見ることによって、色々なことが見えてきます。

プロピアニストのような、素晴らしい技術を持った人間というものは、少しピアノを弾いただけで、そのピアノの性格が分かると言います。
昨今の量産型のピアノというものに関しては、ピアノ自体に「個性」というものが少なくなってきました。これを良しとするか?悪しとするか?は別にして、ある意味では、これが個性になりつつあります。
高級ピアノブランドとして君臨し続ける「スタンウェイ」に関しては、完全なオーダーメイドになるため、個性と言うものが顕著に表れます。ですので、弾き手の好みに合わせた微調整と言うものも当然することが出来ます。
そして、さらに、このピアノを同一人物が弾き続けると、不思議なことに、ピアノ自身が変化していくのです。要は、弾き手の癖というものが浸透し、非常に弾きやすいピアノになってくるのです。
これも良し悪しがあるかもしれませんが、自分自身のコンディションを整えるためには、やはりマイピアノというもの必須になってきます。
このように、ピアノを見ることにより弾き手の傾向というものが見えてくるのがピアノという楽器なのです。こういったことも含めて、楽器の王様と呼ばれている所以かもしれません。

さて、先にも書きましたが、量産型のピアノにはピアノ自身の個性がないと書きましたが、量産型でも弾き手の癖というものが浸透していきます。
調律の好みや、オーバーホールでの好みの調整が出来るためだからです。一般家庭として、そこまでする必要があるのか?という話はありますが、そこまでする方々というのは、こぞってピアノに対しての本気度というのが大きいと感じることがあります。
ピアノの音色やタッチ感を見ると、そのご家庭の熱い思いというのも見ることが出来るのも、また1つのピアノという楽器かもしれません。

ともあれ、ピアノからは色々なことが見ることができるという特徴を持っています。