アンティークとして楽しむピアノの位置づけ

ピアノという楽器は、音楽を奏でて楽しむという以外にもアンティークとしての位置づけで楽しむということも多くあります。そこで、アンティークとして扱う場合のお話を今回の記事にて記載していきたいと思います。

ピアノに限らずアンティークなものは、世界中で大変な人気を博しています。ただ、そのコレクターの中でも楽しみ方は様々で、観賞用として楽しんでみたり、実際に使用して「昔ながら」を思い出して楽しんだりと色々です。
ピアノも例外ではなく、観賞用、音楽用と色々な楽しみ方があります。ですが、ピアノは楽器の中でも非常にデリケートなもので、音を出して楽しむと言っても限界があることも確かです。
例えば、バイオリンを例に挙げると、バイオリンは古ければ古いほど非常に価値が高まっていく傾向があります。ですが、ピアノは「音」を楽しむのであれば、古くなれば古くなるほど価値は下がってしまうのです。
従って、もしアンティークとして音を楽しむのであれば、それ相応の覚悟とメンテナンスが非常に大事になってくることをしっかりと理解をして楽しんでもらえたら幸いです。
ただ、観賞用として楽しむのであれば、外見だけを注意しておけば問題ないと思いますので、小まめな掃除で充分かと思います。

さて、鑑賞用でも音楽用でもアンティークピアノとして楽しむ場合は、必ず温度や湿度を気を付けるようにしましょう。
それは、本サイトで何度も言ってきましたので、割愛しますが、ポイントは観賞用でも見た目が変わってしまう可能性があるので、湿度と温度は注意したいということです。
従って、当然、クーラーの風が直接当たる場所などもNGですし、直射日光なんてものは持っての他です。意外とこのような注意点が疎かになってしまっている方も多く見えるのが現実です。

観賞用でも、ここまでする必要があるのか?という疑問もあると思います。
これはアンティークを楽しんでいる方の楽しみ方によりますが、基本的にはピアノ自体の形が変わってしまう可能性や、日焼けをしてしまいせっかくの綺麗な見た目が悪くなってしまう可能性があります。
従って、いくら観賞用とは言え、湿気や温度で見た目すら変わってしまうので注意する必要があると言えるのです。

ともあれ、ピアノとはデリケートな楽器なので、アンティークとしてだろうが、観賞用だろうが、色々な用途でも、小まめなしっかりとしたメンテナンスと注意は必要だということです。
特に勘違いしやすい「観賞用」の場合は注意するようにしたいところです。