「非常に使われるピアノは寿命が短い」と思っている方が大勢見えますが、実はそんなことはないのです。今回は、そんな誤解についてお話をしていきたいと思います。
確かに使えば使うほど、消耗品とよばれるパーツを変える頻度は高くなりますが、これぐらいであればピアノ自体の性能低下には直接関係がないことが多いのです。
むしろ、使えば使うほどピアノのパーツ同士のバランスがよくなり「慣らした」状態になるため、いい音になる可能性も秘めているぐらいです。ですので、ピアノという楽器は、ある程度、使ってやった方が良い場合があるのです。
では、ピアノの寿命を短くする要因とは何か?が気になると思うので、少しここで記載したいと思います。
それは「湿気」です。以前、ピアノのメンテナンス方法として湿気に気を付けることを記事にさせていただきましたが、まさにそれです。
響板が、ピアノの基礎になっているのですが、これが機能低下してしまうと、ピアノとしての機能を成し得なくなってしまいます。
そして、響板は湿気に非常に敏感なものなので、あまりにも湿気が多いような劣悪な場所にピアノを設置しておくと、いくら部品交換などのメンテナンスをしても寿命を縮めることになるので気を付けましょう。