ヨーロッパのピアノメーカーも不況に喘いでいる

不況を迎えているのは日本だけではなく、特にヨーロッパ地域も非常に深刻な状況になっているのは既にご存知だと思います。そして、例外なくヨーロッパのピアノメーカーも苦しい状況になっています。

ヨーロッパのピアノと言えば、各メーカーがしのぎを削って品質を良い物を作っています。さらに、個々の特性が強く出ているので、人気が高い要因にもなっているわけです。
ですが、こういったピアノを作るには、やはり「お金」が掛かってしまうものです。この不況の波に耐えることが出来ずにやむなく生産が出来なくなってしまったメーカーがあるのも寂しいですが事実です。
そこで、何とかこの状況を打開しようと取った対応は「ピアノ生産の合理化」。非常に有効な対応だと思いますが、元来の魅力である「個性」というものがなくなってしまうというデメリットもついてしまいました。

従って、最近のヨーロッパ製のピアノは比較的、音の特徴がない量産型のピアノになってしまってきました。もちろん老舗メーカー等、まだまだ頑張っているので一概には言えませんので全部が全部、こういった状況というわけではありません。
こういった理由により、少し前の特徴あるヨーロッパ製のピアノというものは、さらに価値が上がっていく可能性があります。
ピアノ査定を出す際には、こういった情報もアンテナを高くして注意しておきたいところです。