もう独立して何年も経つのに、実家に眠っている古いピアノ
使わないけど場所はとるし、ほこりも溜まってきたし。何年も使っていないから、久しぶりに弾いてみたら音もずれているみたい。
だけど手放すのはちょっと…そう思っている人は多いようです。
確かに小さい頃、無理を言ってねだって買ってもらったものを手放すのは、抵抗があるかもしれませんね。しかし、「手放すのは、なんだかかわいそう…」などと思っているあなた。そんなあなたも、ピアノの行く先を知れば安心できるかもしれません。
通常、ピアノ買取の専門業者に買い取られると、傷を補修したりクリーニングをしてぴかぴかの状態になります。見た目だけでなく、本来の美しい音を取り戻すための調律もして、楽器として新たに生まれ変わります。生まれ変わるとは日本国内で販売されるケースもありますが、メインは海外への輸出になるようです。行き先の国はヨーロッパやアメリカ、アジア諸国など様々。
日本にはリサイクルした品に抵抗がある人もけっこういますが、古いものをメンテナンスして大事に使うという土壌がある国では、人気があるようです。ピアニストを目指す小さな子供たちの元に、あなたのピアノが届くと、飛び上がって喜び、両親に抱きついてお礼をいう姿。
想像しただけで楽しくなりますよね。それでも「どうしても行き先が詳しく知りたい!」というあなた。
そんな人には、ピアノがどこへ買い取られていったかを教えてくれる業者もあるのを知っていましたか?業者によっては、後日ピアノの行き先の国から、絵ハガキを届けてくれるというサービスもあるようです。忘れたころに、海外からおしゃれな絵ハガキが届くかもしれないなんて、素敵ですよね。いかがでしたか?
そんな風に大切にしてもらえて、誰かのためになるのなら、きっとあなたのご両親も、喜んでくれるのではないでしょうか。
ピアノもほこりをかぶったままよりも、子供達に毎日弾いてもらいたいと思っているはず。眠ったままにしているのなら、そろそろ決心してもいい頃かもしれません。